貫之の心・私の元永本古今和歌集

一味違った古今集の解読を試みたものです。
抒情詩として読まれてきましたが、「掛詞」をキーワードに解読してみると、政治的敗者の叙事詩が現れてきました。その一部、かな序だけでも鑑賞していただけたらと思います。

(10)脱字とされるが、掛字・万葉仮名から平かなへ-2

                            

(7)で、脱字を説明したが、p14最後の行に、「…を かたに(に)うつりて…」と「に」の脱字があるとされることを説明したい。


私のこの部分の「…かたにうつりて…」を臨書したものをみていただきたい。
「う」の1から2画目のはじめにかけて、「二」にみえる。「二」と書き始めて、二画を書き終えると「う」を書いていることになる。一字を「にう」と読ませるように書いたのである。

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