貫之の心・私の元永本古今和歌集

一味違った古今集の解読を試みたものです。
抒情詩として読まれてきましたが、「掛詞」をキーワードに解読してみると、政治的敗者の叙事詩が現れてきました。その一部、かな序だけでも鑑賞していただけたらと思います。

2017年2月のブログ記事

  • (6)関白基経、光孝天皇を毒殺!

    前回、表題に挙げたことを言及したので、そのことを説明しよう。 その歌は、貫之が古今集を奉った時に、添えた長歌の中に詠われている。四季に始まる部立てに従った歌にしてあるが、実は、陽成天皇と基経との確執から、基経による光孝天皇の密殺(死)、醍醐天皇の古今集勅命までの歴史を伝えている。ここは、「賀」と「... 続きをみる

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  • (5)宇多天皇、基経を密殺!

    六歌仙評の中で、 (60)あたりの大伴黒主の二つ目の歌「かゝみ山 いさたちよりて…」(899)の説明の中で、「基経を密殺した宇多天皇…」としていることの説明をしよう。 この歴史的事実が暴露されているのが、 (272)おなし御時 きくあはせに すはまに ふきあけのはまを つくりて きくのはな   を... 続きをみる

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