貫之の心・私の元永本古今和歌集

一味違った古今集の解読を試みたものです。
抒情詩として読まれてきましたが、「掛詞」をキーワードに解読してみると、政治的敗者の叙事詩が現れてきました。その一部、かな序だけでも鑑賞していただけたらと思います。

2019年12月のブログ記事

  • (39)維斗のつもりの「伊都国」

    古今集(1054)は、糸と名ありける男によそへていひける とはじまる。 糸=維斗(ゐと)、北斗七星のことで、天子の暗喩。 そう理解して、はじめて、この歌で、(陽成の父としての立場が「祚・天皇の位」に当たるのだが)業平は、即位の野望は持っていないと詠っているとわかる。 しかし、糸は「いと」であり、「... 続きをみる