貫之の心・私の元永本古今和歌集

一味違った古今集の解読を試みたものです。
抒情詩として読まれてきましたが、「掛詞」をキーワードに解読してみると、政治的敗者の叙事詩が現れてきました。その一部、かな序だけでも鑑賞していただけたらと思います。

2024年2月のブログ記事

  • (80)源氏物語は藤原氏物語?

    源氏物語の相関図を見ていて、ふと、光源氏が良房に思えてきた。あれほどの好色家の光源氏なのに、正式な子が夕霧しかいないことが不審だった。光源氏は良房ではないか。 良房には、明子しか子はいない。そして、父冬嗣(桐壺院)の妻大庭王の娘(藤壺中宮)に手を出して、良世(冷泉帝)が生まれているのだ(52)。良... 続きをみる

  • (79)西行「願はくは」を掛詞で読むと

    西行は、1118~1190年、定家の親の世代だ。北家魚名を祖とする武人の家。平清盛と同時代の武士だったが、1140年(22歳)出家した。俊成とともに、新古今の新風形成に大きな影響を与えた歌人として生きたとある。何で生活していたのかわからないが、気品ある寂寥感に魅力がある。どんな生活をしていたのか、... 続きをみる