貫之の心・私の元永本古今和歌集

一味違った古今集の解読を試みたものです。
抒情詩として読まれてきましたが、「掛詞」をキーワードに解読してみると、政治的敗者の叙事詩が現れてきました。その一部、かな序だけでも鑑賞していただけたらと思います。

2019年5月のブログ記事

  • (36)人丸は、従六位上だった。

    人丸は、かな序にある通り歌聖として、あがめられたが、六位と官位は低くその生涯は、多くの憶測に満ちている。伊達本では、定家は、彼を「正三位」としている。 (907)には、「此二歌は 或人云 柿下人丸かとそ云伝たる」の添え書きがある。(906)の歌と共に、作者は人丸というのだ。その内容から、彼の官位が... 続きをみる