貫之の心・私の元永本古今和歌集

一味違った古今集の解読を試みたものです。
抒情詩として読まれてきましたが、「掛詞」をキーワードに解読してみると、政治的敗者の叙事詩が現れてきました。その一部、かな序だけでも鑑賞していただけたらと思います。

2023年12月のブログ記事

  • (76)和歌は基本的に政治歌を隠す

    古今集からずいぶん下った家康の歌を見てみる。 朝日新聞の文化欄にピーター・j・マクミランさんが紹介している。 富士の山 みねの雪こそ 時しらね 落つる木の葉の 秋は見えけり ①  ①富士山の季節に合わない峰の雪だが、落葉に秋はあらわれています この歌は、伊勢物語(9 から衣)で、詞書が添えられてお... 続きをみる

  • (75)忘れられた麦角、現代でも

    最近、「マフィンで食中毒」とテレビであったが、今度は学校給食で小麦に「カビ毒」のニュ―スがあった。マフィンで食中毒は、ちょっと考えられないですね。マフィンで賞味期限が二日とか、ありえない!と思ったのは私だけであろうか。おいしく食べる保障は、二日というのはわかるが、それ以後食べて体に障るなどとはちょ... 続きをみる