貫之の心・私の元永本古今和歌集

一味違った古今集の解読を試みたものです。
抒情詩として読まれてきましたが、「掛詞」をキーワードに解読してみると、政治的敗者の叙事詩が現れてきました。その一部、かな序だけでも鑑賞していただけたらと思います。

2017年1月のブログ記事

  • (4)万葉集成立は、809年。

    二歌聖論を説明したので、その中で本文参照という形だけで、そこでは説明されていない万葉集の公表された時期を、809年11月(大同4年10月の意)とした根拠を説明しよう。 本文(997) 貞観御時 万葉集はいつ許(ばかり)つくれるそと 問給けれは  文室ありすゑ   十月しくれふりおける ならの葉の ... 続きをみる

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  • (3)三・三=6

    二歌聖論のところで、「…これは きみも人も みをあは せたるといへるなるへし」、「…ひとまろは あかひとか ゝみに たゝむ事 か(た)く 赤人は人丸 かしもに たゝむこと かたく 南ありける…」の本文の解説を改定しました。 きみ=友則。 人=人麻呂。 み=三。 「正六位人丸は歌聖である」ということ... 続きをみる

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  • (2)「あき人」は、下品か?

    (54)六人の反藤原氏主流派のひとり、文屋康秀の本文の部分を改定しました。 「…そのさまみに およはす いはゝ あき人  のよきゝぬ きたらんかことし…」 「そのさまみにおよはす」を「その姿は、身に達していない」つまり、教養のない商人がいい服を着ているようなもので、質のいい言葉表現が、内容ある価値... 続きをみる

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  • 私の元永本「古今和歌集」かな序

                                   凡例 *「・・・」 藤原定家の加筆した伊達本の表記。 ・・・ 漢字ならひらかなへ、ひらかななら漢字へ、伊達本で変更表記されている、校訂された文字は、その横に(*・・・)と表記、その言葉がなく略されている場合は、 [・・・] とした。 ま... 続きをみる

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