この歌集の冒頭に、壬生忠峯の歌がある。彼の歌は、評価高く、藤原公任は、作例の最高位にある歌としている。 <忠岑は、宇多の子で(365)(1003)、公然の秘密であったようだ。勅撰集の冒頭は、天皇家に属する人の歌であるのだ。宇多の初めての子は、885年(宇多18歳)に生まれているから、この頃に、生ま... 続きをみる
2019年2月のブログ記事
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秋萩帖のはじめ、二首の同じようにある脱字について解説したい。 ともに、一行目の一番下の文字が脱字とされる。私が臨書したのは、 下線部で、ともに文頭の掛字とみた。 ①安幾破起乃之多者以 あきはきのしたはい ▢都久以末餘理處悲 「都」の左側部分が「路」にみえる。 つくいま... 続きをみる
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冒頭の仮名序の解説をした時、人麻呂の(409)のこの歌を読めていませんでした。万葉集の歌は、その訓読から、検討しなくてはいけないのだが、仮名序には、平かなで表記してあるので、この手間が省ける。この表記の通りに詠んでいたということ。万葉集の全歌について、平かな表記をしてくれていたらどんなにかよかった... 続きをみる