貫之の心・私の元永本古今和歌集

一味違った古今集の解読を試みたものです。
抒情詩として読まれてきましたが、「掛詞」をキーワードに解読してみると、政治的敗者の叙事詩が現れてきました。その一部、かな序だけでも鑑賞していただけたらと思います。

2022年8月のブログ記事

  • (65)万葉集(9) 莫囂圓…の試訓

    万葉集(9)は、定訓がない難読の歌とされているが、その前の歌(熟田津に…)は、斉明天皇が中大兄皇子に即位を期待して、彼女の葬儀を託す歌となっているから、それに関連しているとみて、試訓を探ってみた。 次のように、一、二句は五七と定型となっているから、万葉仮名だろう。万葉仮名は、斉明期あたりに生まれて... 続きをみる

  • (64)天武は、孝徳の子

    前の記事で、天武の父とされる舒明は、異父ということが詠われていると解説したが、では天武の実父は、誰か。 (692)の参考にした万葉集(1011)を解読して、わかったことを記しておきたい。 (1011)我屋戸之  梅咲有跡     告遣者    来云似有       散去十方吉    我が宿の 梅咲... 続きをみる