2023年4月のブログ記事
-
-
(867)むらさきの 一本ゆゑに むさしのの くさはみなから あはれとそみる 「紫草が一本あると言うだけで、武蔵野の草は、全部が上品に見えることよ。」 説明は省くが、もう一つの意味は、 「一品である故に、光孝天皇の長男是忠親王は、いたわしいことよ。彼の母班子女王は(宇多天皇の)悪口に忙しい。宇多は... 続きをみる
一味違った古今集の解読を試みたものです。
抒情詩として読まれてきましたが、「掛詞」をキーワードに解読してみると、政治的敗者の叙事詩が現れてきました。その一部、かな序だけでも鑑賞していただけたらと思います。
(867)むらさきの 一本ゆゑに むさしのの くさはみなから あはれとそみる 「紫草が一本あると言うだけで、武蔵野の草は、全部が上品に見えることよ。」 説明は省くが、もう一つの意味は、 「一品である故に、光孝天皇の長男是忠親王は、いたわしいことよ。彼の母班子女王は(宇多天皇の)悪口に忙しい。宇多は... 続きをみる