貫之の心・私の元永本古今和歌集

一味違った古今集の解読を試みたものです。
抒情詩として読まれてきましたが、「掛詞」をキーワードに解読してみると、政治的敗者の叙事詩が現れてきました。その一部、かな序だけでも鑑賞していただけたらと思います。

2020年7月のブログ記事

  • (48)皇極天皇41歳の子、真人の父は入鹿!

    かな序p.18に、皇極天皇が入鹿に犯されて(?)生んだ子が、真人であるということは明白であると読める一節がある(このブログの「かな序」を書いた時は、読めていなかった)。皇極41歳(仮名序p.19、皇極は、亥年生まれとあるから、603年癸亥、推古11年生まれ)入鹿33歳の子ということになる。日本書紀... 続きをみる

  • (47)掛詞は続くよ、定家まで。

    かな序に書いたように、女文字で書かれた歌には、必ず掛詞があり、政治歌が詠まれているというのが、和歌の常識となる。だから、一字たりとも、いじると意味が取れなくなる。この和歌の常識が保たれるのは、定家の校訂本ができるまでということになる。 定家が生まれるころ、没した小倉百人一首にもある崇徳院の歌を見て... 続きをみる

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