藤原俊成(1114~1204没)が、絶賛したという貫之の歌がある。「…大方すべて詞ごとのつづき、姿、心、限りなく侍る成るべし 歌の本体は ただこの歌なるべし」 果たして、俊成は、この歌をどう解釈していたのだろうか。元永本が書写されたのが、1120年。このころは、歌の本意は、理解されている。しかし、... 続きをみる
2018年3月のブログ記事
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一つの文を三通りに理解していた貫之らの頭の中は、どうなっていたのだろう。解読を進めてきたが、だんだんと、そのすごさに恐ろしくもなってきた。三通りに読めても、私はその一つを解説の中から捨てていた。まあ、そうも取れるな、位の軽い意味だから、そこまで取り上げることはない…と。しかし、そうした歌が次々と出... 続きをみる