貫之の心・私の元永本古今和歌集

一味違った古今集の解読を試みたものです。
抒情詩として読まれてきましたが、「掛詞」をキーワードに解読してみると、政治的敗者の叙事詩が現れてきました。その一部、かな序だけでも鑑賞していただけたらと思います。

2017年4月のブログ記事

  • (12)万葉仮名は、意味を引きずる

    万葉仮名は、漢字一字に一音を対応させて、表音文字として用いた知恵である。しかし、表意文字の漢字の本質は、音としての表現から、意味を完全に取り去ることを許さない。表音文字として使いながら、やはり、漢字の持つ意味は、付きまとい、また、それを使いこなす知恵を当時の人々は、持っていたのである。 かな序に、... 続きをみる

  • (11)道鏡のセックススキャンダルのうそ

    再考した際に、また新たな発見をしたので、本文p.51の六歌仙評の遍照の部分を書き直した。 古今和歌局第三夏歌(165) はちすはの にこりにしまぬ こゝろもて なとかはつゆを たまとあさむく はちすはの=蓮の葉の、恥す・は(巴、篆書体の形からともえの形で、性交を示す)・の。 にこり=尼(仏教に帰依... 続きをみる

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