貫之の心・私の元永本古今和歌集

一味違った古今集の解読を試みたものです。
抒情詩として読まれてきましたが、「掛詞」をキーワードに解読してみると、政治的敗者の叙事詩が現れてきました。その一部、かな序だけでも鑑賞していただけたらと思います。

2020年3月のブログ記事

  • (43)枕詞「あしひきの」は百済出身の意

    枕詞「あしひきの」は、山、峰に係る。最も多く使われている枕詞であり、この「あし」は、足。名前にも多く現れる。例えば、斉明天皇の当時の諡号は、天豊財重日足姫天皇である。 「足」は、コリアンで「タリ」と発音され、二本脚のことを指している。橋という意味もあり、二股に別れた人の足のような形である。藤原鎌足... 続きをみる

  • (42)さくやこのはな

    (41)で、百済と新羅との宿命的な争いをみたが、列島への進出と共に起こったことのようだ。もうこの東には、海しかない。しかし、覇権意識の強い彼らは、戦いをやめない。 口承で伝えられていたあの有名な歌は、5C頃王仁が、大鷦鷯尊が即位を3年もしないので不審に思い、詠った歌と仮名序には説明しているが、これ... 続きをみる